災害時に必要な防災グッズの筆頭に上げられるのがライトですよね。夜間に停電してしまうと灯り無しには行動できなくなってしまいます。ハンディライトやランタンタイプのライトはとても重宝しますが、行動時に両手が使えるヘッドランプは最強ではないでしょうか。
以前にもいくつかのヘッドランプをレビューしましたが、今回はエマージェンシーに特化したいざという時に助けてくれる、PETZLのe+LITE(イーライト)のレビューです。
PETZL e+LITEの外観
▲e+LITE本体に専用のケースが付属しています。
ケースの大きさはヨコ約8.5cm×タテ約4.5cm×厚さ約2.5cm(ベルト通し突起含まず)です。ケースの大きさと比較すると、ライト本体のコンパクトさが分かると思います。重さは僅か26gしかありません。
▲ライト本体を保護するギミックがあります。
▲ライトの使用時は裏側に収まっているカバーを開いてヒンジからひっくり返すと、ライトのレンズとスイッチを保護するカバーになります。保管する時はこの状態にしてケースに収納します。
極小なヘッドランプですが、PETZLの拘りと品質の良さを感じますね。ただし、ヘッドバンドの太さは約1cmしかないため、あまり乱暴に扱うと伸びてしまうような感じです。コンパクトさを追求して専用ケースに収納するためには致し方ないところですかね。
▲ヘッドバンドの長さ調整するパーツはホイッスルになっています。「S・O・S」のモールス信号が刻印されています。緊急時に自分の位置を知らせることができます。赤い部分は電池交換の蓋の開閉に使用します。
▲保護カバーの裏側にもSOSのポーズ、OKのポーズが刻印されています。
▲ケースにも刻印されています。ケースの裏側にはベルトループがあります。
▲初代機との比較です。スイッチまわりはLED球の進歩でかなりシンプルになっています。保護カバーも全体を覆うような形状に変わっています。初代機にも同じヘッドバンドが付属していましたが、夜釣り用にしばらく使用して保管していたら、ヘッドバンドがかなり劣化して使えなくなっていました。いまのe+LITEのヘッドバンドの耐久性はどうなのかは不明です。※e+LITEに使用できるサードパーティのヘッドバンドも存在しますが、交換用としてPETZL純正でも発売して欲しいですね。
▲専用ケースは同じサイズで、デザインもほぼ一緒です。
▲ACTIK COREと大きさの比較です。1/2くらいの大きさですね。ヘッドバンドの太さは1/3です。
PETZL e+LITEの照射モード
▲照射パターンの切り替えはすべてレバーで行います。
カラーモード | 照射レベル | 照射力 | 照射距離 | 照射時間 |
白色光 | 弱 | 15lm | 6m | 12h |
〃 | 強 | 50lm | 10m | 9h |
〃 | 点滅 | 15lm | 95h | |
赤色光 | 点灯 | 2lm | 最大視認距離 | 15h |
〃 | 点滅 | 2lm | 100m | 70h |
PETZL e+LITEの特徴
電池はCR2032 リチウムを2個使用し、10年間の保存が可能です。
防災用として最適 照射力は強で50lmですが、暗闇で行動するには十分な明るさです。
スイッチは誤操作を防ぐためにロックが可能です。いざという時に電池切れで点灯しないことがないように、誤点灯を防ぐスイッチのロック機能は有り難いです。
照射パターンはワイドなので暗闇でも安心して行動できます。
防水性能はIPX7です。水深1mで30分使用できる防水性能です。
PETZL e+LITEのレビューまとめ
e+LITEは小さくてもやっぱりPETZLのヘッドランプですね。つくりがとても良いです。メインのヘッドランプはACTIK COREなどを使用して、e+LITEは防災用、非常用などに使用するサブ機として使うのが良いと思います。ただ、初代機は毎回夜釣りで使用していましたが、コンパクトで軽いし、手袋をしていても扱いやすいスイッチは、とても使い勝手が良かったです。PETZLのヘッドランプの中でも比較的安価なモデルなので、防災用と普段遣い用に2つ持っていても良いも知れません。
以上、PETZLのe+LITEのレビューでした。