AC出力とUSB×2ポートとType-Cポートを搭載した、27000mAhのポータブル電源RAVPower RP-PBB055(2016年発売)が、新たな進化をとげてニューバージョンとなって帰ってきました。型番は同じですが、前回のモデルよりも随所にバージョンアップされたNEWモデルとなっています。今回は サンプル品を提供して頂きました。
プロフィールに記載しているとおり、自分で購入したものをレビューするのが基本スタイルですが、以前、自動車のバッテリーが上がってしまった時に、RAVPowerジャンプスターターで難を逃れた経験があり、とて良い印象を持っていたので今回のレビューになりました。忖度なしに自分で感じたとおりにお伝えしたいと思います。
もくじ
RAVPower RP-PB055ニューバージョンの外観とセット内容
▲サイズは17.8cm x 13.8cm x 4.6cmで、本体重量は1007.6gです。
そこそこの大きさががあり重量も約1kgあります。この大きさからみても、モバイルバッテリーというよりもポータブル電源と言ったほうが相応しいかも知れません。とは言っても四角くてゴツいポータブル電源と比較すればかなりコンパクトです。
ボディはマットなブラックです。表面と裏面はラバー素材?で、サラッとした手触りが心地よいです。ホコリや小さなゴミが付着しやすい素材ではなくて、硬質のすべすべとした素材です。乾いた手で触れば指紋は全く目立ちませんが、手汗や脂分の付着した手で触るとは目立ちます。全体的にとても上質で高級感のある印象ですね。
▲デザインはシンプルで「RAVPOWER」のプレートが良アクセントになっています。
▲インジケーターランプはブルーに点灯・点滅します。
バッテリーの残量と充電の進行状況を把握することができます。前機種ではインジケーターの下に「iSmart」のロゴがプリントされていましたが、ニューバージョンではプリントされていません。
▲正面左側面にポートと電源ボタン。
写真の左から、PD(Power Delivery)入出力ポート、iSmart2.0ポート×2、電源ボタン、AC100Wコンセント(ゴミやホコリの侵入を防ぐためにゴム製のカバーが装備されています。)紛失を防ぐためにゴム製カバーは本体に接続されています。
表面や裏面とは違い、両サイドはラバー素材?ではありません。
▲右サイド下にはバッテリーの加熱を防ぐためのファンが内蔵されています。AC100コンセントの使用時に作動します。
▲本体の裏面にはしっかりとPSEマークがプリントされています。
セット内容
RAVPower ポータブル電源
USB-C & USB-Cケーブル
カスタマーサポートカード
取扱説明書(日本語対応)
ポーチ キャリーケース
キャリーケースはハード仕様でしっかりとしたケースです。外に持ち出す時や保管時は、本体をしっかりと保護してくれます。外出時にできるだけ小さく収めたいときは、メッシュ地のポーチを良さそうです。
RAVPower RP-PB055ニューバージョンの特徴
30000mAhの大容量
ニューバージョンは前機種の27000mAhから30000mAhへと容量がアップしています。iphone11を約6.7回、Samsung S10を約6.2回、ipad Pro( 2018型)を約2.5回充電できる容量です。AC100Wコンセントを搭載しているので、停電時のバックアップ電源としても重宝しそうですね。
1台で3つのUSBポートとAC100wコンセント搭載
PD(Power Delivery)対応USB-C入出力ポート
USB-Cポートは入出力対応です。PD(Power Delivery)対応で、出力は最大60Wの高出力により、Macbook Pro 15.6インチなら 、4時間でフルスピード充電完了が可能です。
▲iPhoneも同様にフルスピード充電することができます。iPhone XSのバッテリー残量50%で充電しています。
フルスピード充電になれてしまうと、通常のUSB-Aでの充電は遅く感じてしまいますよね。
▲本体の充電は、45W以上のPD充電器とケーブルを使用すると、約3時間フルスピード充電することができます。
▲PD充電器はRAVPower 61W USB-C急速充電器RP-PC112を使用しました。
PD入力: 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/2.25A, 最大PD 45W
PD 出力: 5V/3A, 9V/3A, 12V/3A, 15V/3A, 20V/3A, 最大PD 60W
iSmart1・iSmart2ポート
iSmart1はQC(クイックチャージ)に対応しているUSB-Aポートです。最大18Wで充電を行います。iSmart2は最大12WのUSB-Aポートです。
iSmart1 出力: QC3.0 5V/3A, 9V/2A, 12V/1.5A, 最大18 W
iSmart2 出力: 5V/2.4A, 最大12 W
iSmartって何?QC(クイックチャージって何?
iSmartとはRAVPowerの独自の技術で、接続された機器を自動的に検知して、それぞれの機器に適した電流で充電するシステムです。 QC(クイックチャージ)とは米国QUALCOMM社が開発した技術で、スマホやタブレットを高速で充電できる規格です。iPhoneはQCに対応していません。
AC100Wコンセント搭載
110Vの電化製品を最大100Wまで電源供給可能です。但し、規格内でも対応する機器と対応しない機器があります。アウトドアや緊急時での使用を考えている方は、いざという時に慌てないように、予め事前に色々とテストしてみて、作動する機器を把握しておいた方が良いですね。
ACコンセントを使う時は、電源ボタンを3秒長押しすると通電され、緑のランプが点灯します。規格の範囲内で我が家にある電化製品を色々と試してみました。
▲卓上ライトを点灯させています。卓上ライトのスイッチONと同時にファンが作動しました。
AC100コンセント使用時の作動音

○ クリップタイプの小型扇風機(高さ25cm)
✕ 据え置きタイプ首振り扇風機 ✕ バリカン
○ 卓上ライト
✕ UV除菌器(スマホ除菌)→ iPhone附属USB電源使用 ※iSmart使用は○
✕ 自治体支給の防災ラジオ、SONYラジオ
○ キャノンコンデジ専用充電器
○ マウスコンピューターのノートパソコン

ココに注意
1つのPDポートと2つのiSmartポートで最大3台のデバイスを同時に高速充電可能で、ACコンセントに機器が接続されるとUSBポートの充電は停止します。
GoProやデジタルカメラやモバイルスピーカーなど、USB電源に接続してACコンセントで充電する場合、充電するバッテリーの残容量が多いと、AC出力が3W以下に低下してしまうため、ACが自動的にOFFになり作動不良が起こることがあります。
RAVPower RP-PB055ニューバージョンの安心防護機能
モバイルバッテリーの容量や性能ばかりに目が行きがちですが、一番大切なのは安心して使うことができる、ということではないでしょうか。RP-PB055のバッテリーには多重保護チップが内蔵され、過充電、過放電、過熱、短絡などから、本体とデバイスを保護します。また、より安定した動作を維持するために、内蔵ファンが温度を調整してくれます。50℃に達するとファンが自動的に作動し、50℃を下回ると自動的に止まります。

RAVPowerの安心保証

RAVPower RP-PB055ニューバージョンのレビューまとめ
今までに使用したことがあるモバイルバッテリーは13400mAhが最高でしたが、30000mAhというのはかなり大容量ですね。実際に使用してみると安心感があります。GoProなどのウェアラブルカメラで撮影する方、ドローンを飛ばす方、外出先でノートパソコンを多用する方、旅行やアウトドアではとても重宝するのではないでしょうか。防災用の備品としても期待が持てます。
実際に使用してみて大容量バッテリーとしてとても良い製品だと感じました。AC100Wコンセントについては、消費電力100W以下の電気機器なら何でも使えると勘違いしていましたが、対応していない機器も多々あるので、緊急時に使いたいと考えている方は事前にテストした方が良いですね。
以上、RAVPower RP-PB055ニューバージョンのレビューでした。参考にしてみて下さい。