ShiftCam 2.0 にiPhone Xsモデルが追加されたので早速購入しました。ShiftCamの2.0 では既にiPhone Xに対応していましたが、2018年12月にiPhone Xs、Xs Max、XRモデルが追加されました。
今回新たにiPhoneのニューモデルに対応したShiftCam 2.0 ですが、同じ『2.0』ではあっても、レンズをスライドさせる構造が大幅に変更されています。
それではShiftCam 2.0 Xsトラベルセットのレビューです。
もくじ
ShiftCam 2.0 Xsモデルの外観
iPhone Xs用のケースに6つのレンズが装着されています。それぞれのレンズはiPhone Xs本体のカメラレンズの上にスライドさせて使用します。
▲クリップ式のレンズと違って、iPhone Xsのボディの枠をはみ出すような異物感がありませんが、上下に3つずつ並んだレンズは、只者ではない独特な印象を醸し出していますね。
▲レンズは丁寧に作られている印象です。
ケースは二つのパーツから成っています。インナーはTPU(熱可塑性ポリウレタン)で耐衝撃インナーです。アウターはポリカーボネートで表面は滑りにくいコーティングになっています。
ツヤ消しブラックのボディとデザインは秀逸で、個人的にはとても気に入りました。
▲ケースの左側側面のミュートスイッチ部分は、切り替えはスムーズに行えます。よほど指の太い人でなければ問題ないと思います。ボリュームスイッチを押した印象は多少固めですが、スイッチのクリック感も伝わります。
▲ケースの右側側面のサイドボタンもボリュームスイッチ同様に、多少固めな印象ですがクリック感は感じられます。
追記:使い始めて2ヶ月以上が経ちました。左右のサイドボタンとボリュームボタンについてですが、購入当初はクリック感もあるかな?と思っていましたが、やはり一般的なケースと比較すると、お世辞にも良いとは言えません。遊びが無くスイッチ類が常に押されているような印象で、軽く握ったでけでシャッターが連写のようにカシャカシャカシャ・・・・・となることがありました。この辺は改善して欲しいところですね。
▲ライトニングケーブルのポートまわりは充分なスペースがありますが、厚みのあるライトニングコネクターだと挿すのが困難かもしれません。純正ケーブルは全く問題ありません。両サイドのスピーカーも問題ありません。
▲iPhone Xsのディスプレイには、OAproda iPhone X/iPhone XS 全面保護フィルムを貼っていますが、ケースと干渉することはありません。ジャストサイズです。
ShiftCam 2.0 Xsの付属品
SHIFTCAM 2.0 Xsトラベルセットの付属品
6-in-1 トラベルレンズセット
6-in-1トラベルレンズカバー
フロントフェイシングワイドレンズアダプター(フロントカメラ用広角レンズ)
ケーススタンド
ストラップ
取扱説明書
付属品は以上になります。それぞれの仕様や使い方は後述していきます。
ShiftCam 2.0 Xsは6つのレンズ構成
6-in-1 トラベルレンズセット構成
120度広角レンズ
180度魚眼レンズ
10倍マクロレンズ
2倍望遠レンズ
2倍望遠レンズ
20倍マクロレンズ
2倍望遠レンズが下段に2つ並んでいます。同じレンズを2つ並べる意味を知りたくて、様々なサイトを見てまわりましたが、明確な意味を見付けることができませんでした。
自分なりに考えてみました
マクロレンズは10倍と20倍で充分、魚眼レンズも一つあれば良い。一般的に広角レンズは100度から60度ということを考えると、120度もある広角レンズの下のサイズはいらない。望遠は2倍で、もうひとつはそれ以上の倍率の望遠が欲しいところですが、倍率が上がればレンズが長くなってしまう。流くなるとレンズカバーも大きくなってしまう。かといってレンズが5つでは、デザイン上バランスが悪い。5つのレンズのうち2つあっても良いレンズを考えたときに、消去法で2倍望遠レンズにしたのではないでしょうか。
ShiftCam 2.0 Xsのトラベルレンズ仕様
広角レンズ | 魚眼レンズ | マクロレンズ | 望遠レンズ | |
エレメント | エレメント×2/グループ×2 | エレメント×3/グループ×3 | エレメント×2/グループ×2 | エレメント×4/グループ×4 |
アングル | 120度 | 160度 | N/A | 30度 |
倍率 | 0.65X | 0.35X | 10X/20X | 2X |
変形 | -22% | -75% | -1.5% | -4.8% |
最短焦点距離 | 10-15mm | 10-15mm | 10-15mm | 20-25mm |
ARコーティング | 多層 | 多層 | 多層 | 多層 |
▲マクロレンズ10X
▲マクロレンズ20X
▲魚眼レンズ
ShiftCam 2.0 Xsの大幅な改良点
ShiftCam 2.0 はレンズをスライドさせて切り替えます。6つのレンズをiPhone本体のレンズにぴったり合わせるために、レンズをスライドさせると、カチッカチッという感触で位置を合わせることができます。その仕組はレンズの裏側に金属の突起があり、ケース本体の凹みと合わせることでカチカチ感を出しています。
ShiftCam 2.0 iPhone Xモデルでは、この凹みがiPhone本体のレンズと同じ直線上にあったため、iPhoneのレンズ表面にスジ(キズ?)が着いてしまうという仕様でした。
ShiftCam 2.0のiPhone Xs、iPhone Xs Max、iPhone XRモデルでは、スライド構造が大幅に変更されています。
▲iPhone本体のカメラレンズと干渉しないように改良されました。
▲レンズの両サイドに金属の突起を移し、iPhone本体のレンズと干渉しないようになりました。
レンズをスライドさせる本体側のレールには等間隔で溝があり、この溝に突起を合わせることでカチッという感触を感じて、レンズの位置を合わせます。
ShiftCam 2.0 Xsのマグネット式レンズカバー
▲レンズカバーの裏側には5個のマグネットがありレンズに装着します。簡単に外れてしまうような磁力ではありませんが、紛失には気をつけた方が良いですね。
マグネットで固定するため、カバーが頻繁にズレたりすると、レンズ側に細かなキズが付きます。レンズに影響はありませんが、この辺りは改善の余地があるかもしれません。
ShiftCam 2.0 Xsは自撮りも広角で撮影
レンズは6-in-1トラベルレンズの他に、フロントフェイシングワイドレンズアダプターが付属します。これはiPhoneのフロントカメラに取り付けるレンズで、自撮り用の広角レンズです。自撮り棒を使用したり、手を目一杯伸ばして自撮りしなくても、このアダプターを装着すれば広角な写真を撮影することができます。
フロントフェイシングワイドレンズアダプターの使用中はFace IDが使えなくなりますが、右にスライドさせれば使えますので、このへんは臨機応変に使用します。
ShiftCam 2.0 Xsにはケーススタンドが付属する
6-in-1トラベルレンズを使用しない普段使いのときは、付属のケーススタンドを取り付けておくと便利です。iPhone Xs本体のカメラレンズの保護にもなります。撮影したいときはスライドさせれば、即撮影することができます。
▲スタンドにもマグネットが内蔵されています。使わないときはマグネットで固定されます。
マグネット式のスタンドを展開すると、スマホスタンドになります。動画の視聴に重宝する秀逸アイテムです。
ShiftCam 2.0 Xsの高級感のあるストラップ
▲ちょっと大きめなストラップです。
▲ケースのストラップホールです。
穴が小さいので取り付けづらいです。ストラップを取り付けると落下の防止になりますが、iPhoneのシンプルさが損なわれてしまうので、僕は取り付けていません。
ShiftCam 2.0 Xsのレビューまとめ
税込み9,800(送料込み)という値段は決して安い金額ではありませんが、ケースやレンズの質感、ケーススタンドなどのギミックオプションなどは、とても満足のいくアイテムです。
ただ一つ気になることは、iPhoneのサイズや形が変わる度にニューモデルに買い換えないといけないということですね。ケースは仕方ないにしても、レンズが使えなくなってしまうのはもったいないですね。
インスタグラムにはShiftCam 2.0を使った様々な写真がアップされていますが、こんな撮影もできるのか、あんな撮影もできるのかと、創作意欲を掻き立てられます。
後日、ShiftCam 2.0を使って撮影した写真を記事にしたいと思います。
以上、ShiftCam 2.0 Xsモデルのレビューでした。