最近、よく目にするようになった、キューブ型のビデオライトですが、その中でもコストパフォーマンスの高さで人気だったUlanzi L1が、Ulanzi L1 Proとして新たに発売されました。見た目では大きな変更は無いように見えますが、前機種から大幅に改良されています。
Ulanzi L1 Proのレビューです。
もくじ
Ulanzi L1 Pro の外観
▲ライト本体の見た目とパッケージは前機種とほとんど変わりませんが、L1の横に『Pro』が追加されています。防水性能をアピールしたデザインとなっています。
▲サイズは38mm×38mm×36mmの立方体です。重量はわずか60gです。
他社の製品と比較するとダントツで小さくて軽いです。カメラやブラケットのアクセサリーシューに取り付けて使用することが多いので、コンパクトで軽いという点でもとても使いやすいです。
ライト本体はプラスチック製で価格もリーズナブルな割には、しっかりとした作りとデザインの良さもあり、チープな感じはしません。
▲明るさは0.5メートルで900 LUX、1メートルで300 LUXです。4段階の調整が可能です。
LEDライトというと○○○○ルーメンとか、明るさの数値で評価されたりしますが、Ulanzi L1 proはあくまでもビデオライトなので、遠くまで照らしたり、広範囲を照らしたりということには向きません。人物だったり物だったり、暗いところで被写体を照らすには十分な明るさです。
▲天面に電源スイッチがあります。長押しで点灯と消灯です。点灯中に短押しするごとに、4段階で明るさを変更することができます。
適度なクリック感があるので、スイッチの操作感はとても良い感じです。
▲底面に1/4の三脚ネジ穴があります。写真の右上にはストラップを取り付けることができます。
後で紹介する付属品のコールドシューヘッドを取り付けたり、直接、三脚に取り付けることもできます。
▲前機種からの変更箇所です。
Ulanzi L1は充電用のUSB端子が剥き出しになっていました。iPhoneと同じ原理のUSB端子で10m防水ということでしたが、新機種では蓋が追加されました。
▲蓋と本体の密閉度は高いです。
蓋の裏にはパッキンが付いていて、USB端子をしっかりと塞ぎます。防塵・防水性能は水深10mのIP67です。また、もう一つの改良点として、USB端子がMicro USBからUSB-C端子に変更されています。
ココに注意
前機種のUlanzi L1のAmazonカスタマーレビューでは、水深5mくらいで水圧が掛かると、スイッチが押されてOFFになってしまうというレビューがありました。僕は実際にテストしていませんが、ダイビングでの使用を考えている方は、注意が必要かも知れません。
▲裏面にはロゴマークと充電ランプがあります。写真の左下の電池マークが充電ランプです。
前機種のUlanzi L1は背面がマグネットでしたが、Ulanzi L1 Proはマグネットではありません。前機種のマグネットは磁力が弱く、あまり実用的では無いと言われていたからなのか、その辺りの事情はよく分かりませんが、このモデルでは省かれています。
▲充電中は緑のランプが点灯します。中国語の取扱説明書では、充電が終了すると赤が点灯するとありましたが、確認できませんでした。ずっと見張っていたわけでは無いので不明です。
Ulanzi L1 Proの付属品
Ulanzi L1 Pro付属品
Ulanzi L1 Pro 本体
ライト+フィルター
ホルダー
コールドシューアダプター
USB-C - USB-Aケーブル
ストラップ
フィルター×20枚 取扱説明書
▲コールドシューアダプター装着。
▲ManfrottoのPIXIクランプMCPIXIに取り付けてみました。 注意※iPhoneの向きが正しくありません。
▲フィルターが20枚が専用ケースに収められています。真ん中に写っているのはライト+フィルター ホルダーです。
フィルターの取り付け方(どれが正解?色々試した結果)
取り付けテスト その1
▲まず始めにライト本体とフォルダーの間にはさんでみました。普通はこれでしょう!という付け方です。
▲何とかはめようとしても無理でした。
Youtube動画ではこのように取り付けている方がいましたが、実際にやってみると取り付けることができませんでした。フィルターの保護シールを剥がしても、フィルターの厚みでホルダーのツメが本体の溝にはまりませんでした。動画を見てもホルダーがしっかりとはまっていないように見えます。
取り付けテスト その2
▲ライト本体の溝に合わせてホルダーを取り付けます。
▲一見するとフィルターの凸がフォルダーの凹にぴったりはまるように見えます。
▲実際に取り付けて見ると、こんな感じでフィルターがきれいに収まりません。
このように隙間が開いていてもフィルターの役目は果たしてくれますが、あまり気持ちの良いものではありません。
取り付けテスト その3
▲このようにホルダーの切り込みに合わせて、表側に取り付けるのが正しい付け方のようです。
▲横から見るとピッタリはまっています。
ココに注意
ホルダーの切り込みに合わせてはまっているだけです。普通に使う分には問題ありませんが、本体を強くふるとフィルターが取れてしまうことがあります。これはちょっと残念なところです。

▲取り付けは微妙ですが、フィルターとしては便利に使えそうです。赤のフィルターは夜間のクワガタ取りに良さそう。
Ulanzi L1 Proの仕様
Ulanzi L1 Pro 仕様
- 防塵及び防水性能はIP67です。完全防水に近い仕様です。
- 内蔵バッテリーの容量は3.7V/1000mAhです。
- 照度は0.5メートルで900 LUX、1メートルで300 LUXです。最大輝度で約80分の使用が可能です。(※商品紹介文では80分ですが、商品写真の説明では60分となっています。)
- 明るさは4段階です。
- 照射角度60度のレンズ。
- 充電しながらの点灯が可能です。
- サイズは38×38×36mmで重量は60gです。
- USB-Cの充電端子。
Ulanzi L1 Proのレビューまとめ
室内で明るさが足りないと、今まではLEDフラッシュライトを口に加えたり、片手で持ちながら撮影していたのですが、フラッシュライトだと広角に照らすことができなかったり、明るすぎたりで、使い勝手は良いとは言えませんでした。使用目的が違うので当たり前ですが。
今回、このビデオライトを購入して、やっぱり専用のライトは違うなと感じました。ビデオライトをシューに取り付ければ、カメラだけに集中できるので、使い勝手は抜群に良いです。
キューブ型の充電式LEDビデオライトが気になっている方、Ulanzi L1 Proはコストパフォーマンスが高く、質感もとても良いので、試してみる価値はあると思います。購入してみてとても気に入りました。
以上、Ulanzi L1 Proのレビューでした。